意外と気になるお米の中の黒い粒って何?自分の常識は他の人にとっては非常識。

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千葉県君津市にある町の小さなお米屋のオコメンです。

えー。昨日のブログでは、たくさんのお褒めの言葉をいただき、本当にありがとうございました(笑)

ちなみに昨日のブログがこれ。

会社の当たり前は、他の人にとって当たり前じゃないんだよなぁ。
今日は社長が「伊勢神宮」へ特別参拝及び、五穀豊穣のため、ボクらの基幹商品でもある「五穀米®」を奉納しに行ってます。 これは特別に1年の...

そして、色々な反響をいただいたものはこちら。

twitterでは、

tw

「そんなテクニックを使う様になったのか(笑)」
「消化不良感がハンパない件(笑)」

「おわりぃー?!(゚д゚)(笑)」
「ってまさかのカメムシで終わりですかー!?」

誠に申し訳ないッ!(笑)

という事で、今日はきちんと書きますw

えっと。

我々お米屋さんは、こうゆうのを取ったりしてるんですね。

被害粒

意外と知られていないのも無理はないけど、お米を買うときは袋に入った真っ白い精米だし、お米屋の中なんて想像すらしてないもんね。

やっぱり会社にいると、当たり前や常識になりがちだけど、他の人から見たら、分からないことが多いなぁって改めて感じました。

これが余りにも多く入っていると、「苦み」や「えぐ味」に繋がってくる。

しかも炊飯したときにも、見た目が悪くなるからあんまり気分的にも良くないよね。

これは業界用語で「ヤケ」と呼ばれるもの。
(はい。ここテストにでまーす!)

これは、栽培中のカメムシの被害などでできる黒い斑点なんです。

カメムシは知ってますよね?

手で触ると臭くなる虫(笑)

カメムシ

その、カメムシが稲穂の段階のお米に張り付いて、お米の栄養を吸ったものが、この黒い斑点として現れるんです。

でも、こればっかりはなかなか少なくすることが難しい。

当社で取り扱っているお米は全て、農薬を使わないお米もしくは、農薬に頼らずに作られているお米だから。

農薬に頼らないがために、虫が来ちゃうんです。

もちろん、このように田んぼの周りに山とかがある場合は、殺虫しても虫が山に逃げて、また帰ってくるというイタチゴッコ・・・。

IMG_6588

だからお米は「ヤケ」との戦いと言っても、過言ではないんですね。

でもこれがお米屋にとっては、まぁーやっかい。

玄米の段階でもヤケ(斑点米)は目立ちます。

玄米ヤケ

玄米を精米すると被害が小さく薄いものは、削れて取れる場合もあるけど、ほとんどの場合残ってしまう。

これを取り除くのが、こういった異物選別機なんですね。

音が出るので注意してくださいね。
(動画久々にやったけど、こうやって使うと分かりやすいね(笑))

このバチバチ鳴ってるのが、異物を弾き飛ばしている音。

あ。「機械だから簡単じゃん。」って思った人もいますよね?

ところがどっこい!(←これ死語?)

いつも色々な産地や場所、取引先に行って話をするのは、機械の性能はあるけど、最終的にはオペレーター(人間)次第。

この機械を扱う人のレベルで、お米の品質も変わります。

最後に

皆さんの家庭に届くまでに、これ以外にも様々な工程を通って出来てることを覚えておこう。

地道な作業かもしれないけれど、一番大事なのはやっぱりコツコツとやること。

今食べてるお米は、手間暇のかかったもの。
だからこそ、大事に一粒残らず食べましょうね。

ではでは今回はこの辺で。

本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

お米と雑穀の専門店 石川商店
https://www.gokokumai.co.jp/


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石川 紘史

専務取締役有限会社石川商店
㈲石川商店専務取締役。君津市のお米と雑穀の専門店石川商店にて、お米と雑穀に囲まれ全国へ発信中。 「おいしくって体にいい」「一杯のおかわりで世界を救う」「ごはんから世界を救う」をテーマに日々楽しく、関わる方にも楽しんでいただけるように仕事をしている。 日本農業が元気になるお手伝いと、お米屋として「結び」の大切さを伝え、次世代の子供達へ誇れる世界を作るために日々奮闘中!また、オコメンの愛称で親しまれている。
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コメント

  1. […] お米の中の黒い粒って何?自分の常識は他の人にとっては非常識。 – 2015年6月17日 […]

  2. […] 出典:お米の中の黒い粒って何?自分の常識は他の人にとっては非常識。 […]